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京極夏彦のえほん遠野物語
えほん遠野物語  第三期
えほん遠野物語  第二期
えほん遠野物語  第一期

各巻A4変形判32頁 定価:本体1,500円+税

岩手県遠野の人・佐々木喜善が故郷で見聞きした怪異の物語を、柳田国男が書きのこした名著『遠野物語』。京極夏彦による新たな語りと、未分化の闇をはらんだ絵が一体となり、初の本格絵本シリーズとして現代によみがえる!豊かな伝承にいろどられた山や川や里の、そこかしこにひそむ不思議な世界は、ときに妖しく、ときには謎と驚きに満ちて、百年の時をこえて、私たちの心をふるわせる。
柳田国男 1875年、兵庫県生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の基礎を確立。51年、文化勲章受章。62年、没。著書に『遠野物語』『山の人生』『妖怪談義』『海上の道』ほか多数。
京極夏彦 1963年生まれ。1994年『姑獲鳥の夏』でデビュー。1997年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花賞受賞、2003年 『覘き小平次』で山本周五郎賞受賞、2004年『後巷説百物語』で直木賞受賞、2011年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞受賞、など受賞多数。他の著書に『遠野物語remix』『遠野物語拾遺retold』。絵本に怪談えほん『いるの いないの』(絵:町田尚子)、妖怪えほん『うぶめ』(絵:井上洋介)など。

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表紙
  • ばけもの
  • 絵:飯野和好
  • 遠野にも、化け物は出る。
    ノリコシ、抜け首、謎のウサギ......。遠野の夜を行くさまざまなお化けを、飯野和好が活き活きと描く。「怪談の原点」をえがく人気シリーズ、堂々の最終巻!
  • 絵:飯野和好(いいの・かずよし)
    1947年埼玉県生まれ。セツ・モードセミナーでイラストレーションを学ぶ。『小さなスズナ姫』シリーズで第11回赤い鳥さし絵賞受賞。『ねぎぼうずのあさたろう』で第49回小学館児童出版文学賞受賞。『みずくみに』で第20回日本絵本賞受賞。そのほかの作品に『くろずみ小太郎旅日記』シリーズ、『ハのハの小天狗』、『月見草の花嫁』、『妖怪図鑑』(常光徹文)、『おならうた』(谷川俊太郎文)などがある。
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表紙
  • しびと
  • 絵:阿部海太
  • 遠野では、死人が帰ってくることがある。
    静かな夜。誰かが来た。裏口をみると、そこには――。これは人でも幽霊でもない。しよびよる怪奇と恐怖を、絵本作家・阿部海太が、美しい自然の情景の中に描き出す。静かな恐怖をたたえた絵本。
  • 絵:阿部海太(あべ・かいた)
    絵描き・絵本描き。1986年生まれ。埼玉県出身。東京藝術大学デザイン科卒業後、ドイツ、メキシコに渡る。2011年に帰国後、神話や根源的なイメージをモチーフに絵本や絵画作品を発表。私家版として刊行した絵本『みち』が注目を集め、新装改訂版『みち』が刊行される。『ぼくがふえをふいたら』で第26回日本絵本賞を受賞。その他の絵本に、『みずのこどもたち』『めざめる』など。
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表紙
  • きつね
  • 絵:樋口佳絵
  • 夢まぼろしか。化け物か。
    遠野の狐も、人を化かす。友人に化けて餅を盗んだり、死人を動かしたり......。そして......。樋口佳絵が、独特の色づかいと筆づかいで描く妖しの世界。
  • 絵:樋口佳絵(ひぐち・かえ)
    1975年仙台市生まれ、仙台在住。東北生活文化大学卒業。個展、グループ展などで作品を発表。絵本に、「怪談えほん かがみのなか』(恩田陸 文)など。2005年宮城県芸術選奨新人賞受賞。2007年VOCA2007 大原美術館賞受賞。2015年第25回ブラティスラヴァ世界絵本原画ビエンナーレ出品。
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表紙
  • おまく
  • 絵:羽尻利門
  • 死を告げる。空を飛ぶ。
    時空をこえて人々の前にあらわれる「おまく」の正体とは? 遠野に語りつがれる怪しく不思議な物語を、絵本作家・羽尻利門があざやかに描き出す。最終シリーズ第1弾!
  • 絵:羽尻利門(はじり・としかど)
    1980年兵庫県生まれ。立命館大学国際関係学部卒。徳島県阿南市在住。大学卒業後、会社勤めを経て絵本作家・イラストレーターに。絵本に『夏がきた』、『こだまでしょうか? いちどは失われたみすゞの詩』(金子みすゞ詩)、『帰り道』(有田奈央文)ほか。
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表紙
  • でんでらの
  • 絵:はたこうしろう
  • デンデラ野のそばには、いつも死があるのだ
    昔は60歳をこした老人たちはデンデラ野に、捨てられた......。そして、デンデラ野の近くの丘や、いくさ場、お堂にはふしぎな話が語りつがれているのだ。真夜中、いくさ場にひびく声の正体は? 生と死、過去と現在が交錯する。人気絵本作家はたこうしろう初の「こわい」絵本!
  • 絵:はたこうしろう
    1963年兵庫県生まれ。絵本作家、イラストレーター、デザイナーとして活躍。絵本の作品に『しりとりあいうえお』『なつのいちにち』『ぼくはうちゅうじん』、「クーとマーのおぼえるえほん」シリーズ、中川ひろたかとの「ショコラちゃん」シリーズ、「おとうさんもういっかい」シリーズ、「えほん図鑑へんてこ!」シリーズなど多数。

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表紙
  • ごんげさま
  • 絵:軽部武宏
  • 獅子舞の頭(かしら)に似ているが、少し違う。
    遠野で神楽舞いに使われる「ごんげ様」(権現様)は不思議な力を持つ、ありがたい神様。病を癒し、火事を消し......。でもごんげ様同士が一緒になると? 絵本作家・軽部武宏が、あやしく鮮やかに描き出すシリーズ最大の活劇!!
  • 絵:軽部武宏(かるべ・たけひろ)
    1969年、東京都に生まれる。画家。第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。個展、グループ展にて作品を発表している。『のっぺらぼう』(作:杉山亮)で第16回日本絵本賞及び読者賞、『ばけバケツ』で第23回日本絵本賞を受賞。絵本に『大接近!妖怪図鑑』『大出現!精霊図鑑』、『まんげつのこどもたち』、『ながぐつボッチャーン』など。

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表紙
  • おしらさま
  • 絵:伊野孝行
  • いろいろなおしらさまが、いろいろな暮らしの中にいる。
    馬と娘が夫婦になった。それは許されない恋......。遠野でまつられる男女一対の神「おしら様」には、さまざまな不思議な話や悲劇が語り継がれている。イラストレーター伊野孝行が自在に描く新しい「おしら様」がここに!
  • 絵:伊野孝行(いの・たかゆき)
    イラストレーター。1971年生まれ。三重県津市出身。東洋大学卒業。セツ・モードセミナー卒業。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。2013年講談社出版文化賞さし絵賞受賞。2015年紙芝居『ごん助じいさまとえんま大王』(作:わしおとしこ)で高橋五山賞受賞。著書に『ゴッホ』『こっけい以外に人間の美しさはない』『画家の肖像』、絵本に『おべんとうをたべたかったおひさまのはなし』(作:本田いづみ)、テレビアニメに『オトナの一休さん』(作:ふじきみつ彦)がある。

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表紙
  • おいぬさま
  • 絵:中野真典
  • お犬様のうなり声ほど怖い物はないのだ。
    遠野の地で神の使いとしてあがめられるお犬様。その正体は!? 人間の魂に刻印された真の恐怖を、気鋭の絵本作家・中野真典が全身全霊をこめ、荒々しく描きました。
  • 絵:中野真典(なかの・まさのり)
    兵庫県小野市生まれ。大阪芸術大学卒業。保育士勤務を経て、作家活動に入る。京都・大阪・東京を中心に精力的に展覧会を行っている。絵本に『どもるどだっく』『たべたあい』『ほんとだもん』『くんじくんのぞう』(以上、文・高山なおみ)『おもいで』(作・内田麟太郎)『りんごちゃん』『おはなしトンネル』『もう いいかい』『かかしのしきしゃ』『ほのちゃん』など。

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表紙
  • ざしきわらし
  • 絵:町田尚子
  • この神がいる家は、栄えると言われる。
    ある日、ふたりの娘が村から出ていった。 異常発生する蛇、きのこ、そして......。シリーズ第一期完結!
  • 絵:町田尚子(まちだ・なおこ)
    1968年生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。絵本に『さくらいろのりゅう』、『ネコヅメのよる』、怪談えほん『いるの いないの・妖怪えほん『あずきとぎ』(作:京極夏彦)、『うらしまたろう』・『だれのものでもない岩鼻の灯台』(文:山下明生)、『おばけにょうぼう(文:内田麟太郎)、装画に『ペギー・スー』シリーズ『ドラゴンキーパー』シリーズ等。

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表紙
  • やまびと
  • 絵:中川 学
  • 遠野を囲む山々には山人が棲むという。
    森に迷いこんだ猟師が見た美しい女は何者なのか?
    山で行方不明になる娘の行方は?
  • 絵:中川 学(なかがわ・がく)
    1966年生まれ、京都在住。浄土宗西山禅林寺派僧侶。1996年よりイラストレーションの仕事をはじめる。絵本に『絵本 化鳥』(文:泉鏡花 国書刊行会)、『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(編:くさばよしみ)『夢はどうしてかなわないの?』(作:大野正人 汐文社)、装画・挿絵に『とっぴんぱらりの風太郎』(著:万城目学 文藝春秋)など。

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表紙
  • まよいが
  • 絵:近藤薫美子
  • 女房はそれを拾った。とてもきれいだったからだ。
    遠野の森には不思議な家「迷い家」があるという。そこにひそむ妖しいものとは?
  • 絵:近藤薫美子(こんどう・くみこ)
    大阪府生まれ、滋賀県在住。製菓会社企画室を経て絵本作家に。主な作品に、『かまきりっこ』『のにっき』『たねいっぱいわらったね』(アリス館)、『くぬぎの木いっぽん』『むしホテルへようこそ』(ぶん:きねかわいつか BL出版)、『はじめまして』『もりへぞろぞろ』(文:村田喜代子 偕成社)など。

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表紙
  • かっぱ
  • 絵:北原明日香
  • 他の土地と違って、遠野の河童の顔は赤い。
    川辺にのこる、水かきのある足あと。淵にひそみ、馬を引きずりこむもの。その正体は?
  • 絵:北原明日香(きたはら・あすか)
    1982年生まれ。北海道出身、東京在住。北海道教育大学美術科卒業。セツ・モードセミナー卒業。中学校美術科教員等を経てフリーのイラストレーターとして活動。著作に『ハローグッバイ 親と子のポケットブック』(文:松浦弥太郎 岩崎書店)、装画に『置かれた場所で咲きなさい』(著:渡辺和子 幻冬舎)など。
遠野物語とは?

1910年(明治43年)刊行。作家・佐々木喜善が語る岩手県遠野郷の怪異譚・言い伝えや習俗を、柳田国男が筆記・編纂した書物。自費出版で刊行後、当時の知識人の間で高い評価を受けて柳田の代表作のひとつとなった。その内容は、山男・山女・河童・ザシキワラシ・山の神・雪女・天狗・行事・猿や狼の生態など多岐にわたる。『遠野物語』本編には119話が収録され、続く『遠野物語拾遺』(1935年刊)には、299話が収録されている。

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